その1
『Cの人』



『さみぃはCの人なんだね』って

よく言われます


そんなカテゴリーが

存在するのかどうかは不明ですが

『そう、私ったらCの人なの』って返事をします


『Cの人』とは

全ての音階が

『C』で鳴ってる人のことです


メロディをいそいで覚えなきゃいけない時

途中で転調とかされると

一瞬脳みその中で大変な騒ぎになるんですが


『C』変換が終了すれば

パニくる必要はありません


『Cの人』には

絶対音階という機能は備わっていません


でも運がよければ

イントロやキー出しがなくても

根性で『絶対音階の人』のフリができる場合もあるので

凹む必要はありません


また、ちまたの鍵盤には

トランスポーズという『Cの人』用の

便利な機能が備わっているので

曲を作るときも

全て『C』の演奏で成り立ちます


『Cの人』ではない人が

#とか♭とかがいっぱいくっついた譜面を見ながら

すごい演奏をしてるのを目の当たりにしたとしても

決して良心を傷める必要もありません


いいんです

なんてったって『Cの人』だから。




でも人にコードを伝える時

『えっと、多分CでいうところのFです』って表現をすると

けっこういやな顔をされます


なので試しに

『ええっと4度ですかしら?』って表現を

使ってみたこともありましたが

知ったかぶりは

ストレスがたまります


いいんです

『Cの人』はつぶしはきかないんです


『Cの人』は

例え半径10m以上離れていても

匂いやしぐさで分かります


慣れてくれば

『Cの人もどき』も

『かくれCの人』も

区別がつくようになってきます


『Cの人』にとって譜面は無用の長物です

『Cの人』がカタカナで書いたメロ譜は

『Cの人』にしか解読できません


でもついこないだ

ある人に

『さみぃってDの人でもあるんだよね』って

言われました


衝撃的でした

ちょっと混乱しました

なんだか別の意味があるみたいです


音楽って奥深いんですね









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