徒然記
Vol.6


『幸せ指数』



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はてさて

前回の『貧乏症』編が

ごく一部で

意外にも反響があったので

このまま続編にいきます。





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前回、いわゆる『貧乏性』を

日常の“勿体無い”という意識のもとに

ちょっとした労力でもって

結果的に得をした気分になれるセンス

という風に定義しましたね



実際に得をしたかどうかは定かではないが

人間前向きに生きるにこしたことはない・・・


『幸せ』とは人それぞれの感じ方の問題である


ふっ。


物事に対していかに幸せを感じられるかということ

つまり、自分の『幸せ指数』をどれだけ向上させることができるか・・・ということは

かしこい皆サミは実践してらっしゃるとは思いますが、こほん。







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そう、ここでは

貧乏症の応用編ともいうべき

『幸せ指数』をはじき出す

『おいしさ換算』というものを浮上させてみましょう






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はてさて

おいらみたいな

いわゆるフリーのミュージシャンというのは

収入が定額定期制ではないので

不安定かつ不規則な生活であるにもかかわらず

よくまわりからは


『ほんと、好きなことしてのほほんと暮らしていけていいわよね〜』


な〜んてうらやましがられることも多いわけだが

何もおいらだっていつものほほ〜んとしているわけではないわけです、ハイ。



そりゃ、たまにのほほ〜んと出来るときもありますが

のほほ〜んと出来てると思っているのは自分だけで

実はのほほ〜んともしてられない世知辛い世の中の端っこで

のほほ〜んとしてるふりをしているだけなのかもしんないし。。。



えっと。。。



まあ、のほほ〜んに関しては

とりあえずおいといたとして



つまり、

この先の保障もなにもない

収入がすこぶる変動的な

しがないフリーのミュージシャンが

清く正しく美しく生きていくためには

はったりでもなんでも

『おいしさ換算』をして

精神的なフォローをする必要があるのです!(きっぱり。)




まず、てっとりばやい『おいしさ換算』として

時給換算をしてみましょう。



ミュージシャンの仕事でもって

時給制なんてのはほとんどありませんが

そこをあえて時給換算してみると

幸せになれる確率が高いものです。



例えば、

そう、レコーディングの場合は

いわば貧乏症としての腕の見せどころで

のちのちの『おいしさ換算』で幸せになるためにも

手を抜かずしていかに稼働時間を少なくするかに命をかけるわけなのです。



めざすは1テイクでOK。



そう、実際にブースに入っている時間は

3分程度。



つまり、単純にその時のギャラが10万だとして


手取りギャラ』÷『稼働時間(h)』 =『時給

  10万       0.05      160万




あの日あの時あの場所で稼いだ

時給160万

えへっ



と考えてみたらどうでしょうか。





そう、その後の稼ぎがなく

結果的に

10万が月給となってしまったとしても



あの日あの時あの場所で稼いだ

時給160万

えへへっ


ともう一度心に思いおこしてみよう



ほうら、だいぶ幸せになれますでしょう?



『小さな幸せをいかに大きく感じることができるか』




究極の貧乏症ですね





もちろんモノによっては

念入りな予習が必要な場合や

スタジオがいや〜んってなぐらい遠方な場合もあって、、、


そんでもってオケ録りで何時間も待たされる場合など

時給換算の前に細かい差し引き換算が必要な場合もあり

そんな時は

おいしさ換算による『幸せ指数』がぐっと下がるわけです。



また、イベントライブなどでもしかり、

交通費や衣装代などが自腹の場合やら

個人連が必要の場合のスタジオ代やら

必要経費の方が上回り

ギャラがマイナスとなることだってありうるわけで・・・




でも

例えそんな窮地に陥ったとしても

貧乏性上級者には

しぶとくたくましくめげないメカニズムが備わっているのです。



そう、金銭的な時給換算だけでは

正しい『おいしさ換算』とはいえません。



精神的な『おいしさ換算』、

例えば、


・ いかに楽しい時間を過ごせたか

・どれだけの人がどれだけ喜んだか

・ 新しい発見があったか

・ 弁当はおいしかったか

・いい出会いがあったか

・戦利品があったか

などなど...





『幸せ指数』を高める

『おいしさ換算』の方法をあげれば

きりがありませんが。




『幸せ指数』が明日へのエネルギーにつながる

貧乏症のゆとり感、かつ醍醐味ともいうべきでしょうか。。。




これから先も

のほほんと生きていくために

『貧乏症』は武器となるはずです。


清く正しく美しく、に

『強くしぶとくたくましく』

を加えてみましょう。





この先死ぬまでに食する(あるいは飲む)ことのできる量には限りがある

だからこそ、無駄なものはなるべくとらないで

一回一回の食事の質をあげていかねばならぬ



という考えも『幸せ指数』向上につながりますね。




深く追求すると

食事だけではなく

この先読める本も観れる映画も聴ける音楽も

限りがある

だからよりいいモノを吸収することを心がけよう




そう、時は金なり。

より幸せな時を過ごすことこそ

前向きな『貧乏症』の目指すところなのかもしれません。



無理矢理だが

なんとか美しくまとまった



サミません。いひっ。






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