徒然記
Vol.2
『七星』

*******



はてさて、節分の季節デスネ



はてさて

毎年この時期に

さみぃのもとに

台湾のお友達から

でっかい年賀カードが届きます



向こうは旧正月文化がまだ残ってるみたいですね



その台湾のお友達『リーチェン』とは

イギリスの学校で知り合って

それぞれ帰国して早10年以上がたちますが



いまだにこうして

メールならぬ

年賀状のやりとりが続いているって

なんかうれしい感じです





というわけで

うれしいついでに想い出話など、、、




*******




リーチェンとの出会いは

さみぃがまだイギリスに行きたてホヤホヤのとき


右も左も分からなくて

半べそ状態で


スクールのラウンジ内で彼女を見つけて

『やったぁ!日本人がいるぅぅぅ!!』

と喜んですり寄っていったのが最初です



そう



《回想シーン》

さ;『日本人ですよね〜♪???』

リ;『..... 』

さ;『よかったぁぁ〜日本人が誰もいないから、、、』

リ;『... I'm sorry, I'm Chinese.』

さ;『。。。。あっ、。。。そ、そーりー。。。』



ってなやりとりをしたのが

きっかけでした



そのスクールには

老若男女国籍問わず

世界中からいろんな人たちが集まっていて

能力別に5、6つのクラスに別れていました


さみぃは下から2番目のクラスで

リーチェンは一番上のクラスだったので

休み時間にラウンジに待ち合わせて

茶をしばくのが日課になってました


あ、クイーンズ風に言うと

スコーンとミルクティーで午後の語らいのひとときを、、、


ってゆーか

語らいといっても

リーチェンにリードされながら

なんとか英会話がなりたっていましたが



漢字所有国どうしの特権で

筆談でもコミュニケーションができたりするので

だんだん仲良くなっていきました



リーチェンはデザイナー志望でした


よく自分のデザインした服のデッサンを見せてくれました

デザイナーとして世界にも羽ばたきたいので

英語を勉強しにきたのだと

目を輝かしていました


リーチェンだけに限ったことではなく

その時スクールに来ていた人達はみんな

英語を勉強しにきた立派な理由をかかげていました


イギリスでお店を持つのが夢という

コックさん志望のアルゼンチン人の男の子や


英語圏で映画デビューをしたいという

イタリア人の女の子
(↑)
日本に帰国する前に
この子のイタリアの実家にお世話になりました



はたまた、

イギリス人女性を第2婦人にしたいという

ターバンを巻いたどこかの国の人などなど
(↑)
途中から、日本人でもいいといって
プロポーズされました(爆)


もとい

マジメな話

さみぃの場合

当時そんな大義名分はなかったわけですよ



まあ、表向きにはライブ中に英語をけなされたことが

決定的な理由とされてるわけですが


実際のところ

その頃大学の単位が足りなくて

よもや留年という危機に陥っていて

留年ともなると

授業料免除も奨学金も取り消しという

厳しい処分が待っていたわけですから

まあ

いわゆる

とりあえず現状から逃げた、、、


ってのが正直なところなのです



なので

リーチェンに

『And you?』とつめよられて

苦しまぎれに『I wanna be a singer...』

と言ってみたわけです


自分が一番びっくりしました



そう、今日のさみぃは

はったりから始まっていたわけですね




もとい、、、




リーチェンは

自分の国に誇りを持ってい
ました



『味噌』も『醤油』も中国が発祥なのに

なぜか日本のものとして世界に認識されているのが

許せないっっ!!




フィッシュ&チップスに醤油をたらすたびに

熱く語っていました




また、彼女は愛大陸意識も強いようでした


そう、課外授業で

バレーボールの試合をやったときのことです



リーチェンと

シャワールームのロッカー前で

洋服を脱いでいる時に

ドイツ人の女の子グループが入ってきました



その時

グループのうちのひとりが

うちら二人に向かって


日 本人は臭い



のたまいました



一瞬我が耳を疑いましたが

丁寧にも大げさに鼻をつまんだジェスチャー付きだったので

自分の英語のヒアリング能力を信じたのですが



まるで『大草原の小さな家』に出てくる

キャロライン(←でしたっけ?)か

はたまた

『キャンディキャンディ』のイライザか



絵に描いたような分かりやすい意地悪キャラの出現に

けっこう盛り上がりつつも



なんだ〜こいつら〜?くそぉぉぉぉ

運動した後に汗臭いのは当たり前じゃんかよぉぉぉぉ

てめえら脇毛がはみ出てる分際で

よくそんなこと言えるじゃんかぁぁぁぁ

悪口なら分かんないようにドイツ弁でしゃべりやがれぇぇぇ!




心の中

反論するのがせいいっぱいだったわけなのです



すると

リーチェンは

にらみをきかしながら


No!!

She is Japanese, but I'm not Japanese!!

I'm Chinese!!!




心の中でではなく

ちゃんと口に出してはっきりと言い放ちました




おいおい、そっちかい?



と、別の意味で凹んでいたら

リーチェンは




あのねぇ、あたいらアジア人は、

あんたたちヨーロッパ人みたいに

香水とかでごまかしたりしねぇんだっつーの、バーカ

特に日本人は毎日風呂に入るっていう

世界で一番きれい好きの民族で有名なんだよ!ファ〜っク!!


(*言い回しはさみぃのイメージですが内容はそんな感じでした)



勇ましく続けてくれました






ちなみに、当時イギリスでは『ファック・ユー』という言葉は

あまり使われていませんでした。

『ファック・ユー』のかわりに

『ブラッディバスターズ』とか『ラビッシュ』とか

よく聞きました





う〜ん、リーチェン、よくぞ言ってくれたぁぁぁ!!

(涙)!!!


っとまぁ、その時

この勇敢なひとつ年下の台湾人に

すこぶる感動を覚えたわけなのであります




ちなみに、このグループの子たちがたまたま感じ悪かったというだけで

ドイツ人の女の子たちがみんな脇毛ボーボーだったり

香水ぷんぷんだったり

日本人に対して偏見を持っていたり

というわけではありません

念のために。

中には、いつも遅刻をして先生から怒られていたさみぃを見るに見かねて

自転車をくれたやさしいドイツ人もいました。

あと、神風と書かれたはちまきをしてサザエさんを歌いながら

日本好きをアピールしてくるファンキーなドイツ人も、、、





そんなこんなで

日湾の2人で

(日中、、というにはなんか難しい歴史的事情があるらしく)

すがすがしくシャワーを浴びたあと

ロッカーで着替えていた時

さみぃはふと、自分のある秘密を

リーチェンに教えたくなりました



そう、さみぃの左腕には

7つのほくろがあるんです


面白いことに

それを線で結ぶと

なんときれいな『北斗七星』になるんです


なので、小さい頃

自分はなんだか特別な人間のような気がしていました



そう、自分は宇宙のどっかから何か特別な任務を請け負って

地球に派遣されてきてるんだけど

今はわけがあって記憶が消されていて

そのうち目の前に宇宙から第1、第2、第3の使者が現れて

次々とメッセージを残していき

だんだんと自分の記憶が呼び起こされていくんですが

自分の任務を果たした後はすぐに向こうへ戻らなければいけないので

愛する人達のことを思って任務遂行をしばらく躊躇しつつも

土壇場で本能が目覚めてしまい悪といさましく戦って

とうとう地球を離れて、、、






えっと

話をもとに戻します





そんなこんなで

リーチェンにその『北斗七星』を見せると

彼女は突然

『オオ、マイ、ガーッッ!』

と叫びました


リーチェンは

予想以上に

さみぃの左腕にくいついてくれたのです




中国では

という数字じたいも、じたいも

どちらも大変縁起が良いらしく

リーチェンにとって

そのサミーの北斗七星の存在は

すごいことだったらしく

『オオ、サミー!オオ、マイ、サミー!!』



しばらく騒いでました




おととしチベットに行った時にレストランで一緒になったおじさんに

『七星ってチベット語で何て読みますか?』と尋ねたところ

おじさんは中国読みの『チーすぃぇン』っていう発音を教えてくれました。

偶然にもうちのかーちゃんが『チセン』という名前だったのもあって

すぐに覚えていつか使ってやろうともくろんでましたが

去年シルクロードに行ったとき、ここぞとばかりにいたるところで

『ニーハオ、アイム、チーすぃぇン!ライク、オリヒメ〜!』と

(多少意味不明ですが)

我が北斗七星の普及活動をしてきましたが

その都度ありがたがられて時には拝まれたりしたのですが

比較的北京など都会の方では盛り上がりが薄かったように思います。

(蛇足でした)






そう、

七星のことは

しばらく忘れてたんですが






*******



というわけで

ええっと長いフリでしたが

(フリだったんですね)



そう、でもって

『七星』を思い出したのをきっかけに

またもや『姓名判断』にはまったわけなんです


去年もこの時期に

姓名判断がマイブームになったんですが

去年の場合は

ハンドルネームを

『サミー』にしよーか『さみー』にしよーか

あれこれ迷って

結局『さみぃ』になったのですが、、、




今年のテーマは

ズバリ、本名です


自分の本名には

ずっとコンプレックスを感じていました


画数的にはそこそこ悪くはないのですが

漢字の見た目が演歌歌手っぽかったので

あえて本名にはふれてきませんでした


まあ、歌を歌う際は

『Sammy』で浸透しているので

アルファベットじたい判断不可能だから

ま、いっかと思っていたのですが



今年は

やっぱ本名にもこだわってみようと

思い立ってみたわけです



でもって

さっそく『七星』を名字にあてはめてみたところ

なんとすこぶるよい結果が出たわけなんです



《診断結果》

福寿円満の霊位を示す大吉祥運。情味豊かな天賦ある福禄円満の象あり。

温和に富み人当たり良くよき協力者にも恵まれて、富貴・繁栄・有徳と三大徳を具現する

大人しい頭領運で、幸福な生涯を得ます。女性のあなたには最良の数です。

晩年は引き立て運の誘導のある霊位を示す大吉なので、福禄多望な天分ある温和な性格が

人気を呼んで、目上の引き立てを得て福徳を受け、たとえ変転があっても

協力者によって晩年安泰の強運数です。





そっか、やっぱ

『七星』は

宇宙からのメッセージだったんだっっっ!!




だいぶイイ気分になったところで

やめとけばよかったんですが



去年に比べて

ネット上に

いろんな姓名判断キットが増えてるんですよね



で、欲出してみたんですよ



あれもこれもって

調べ出したら

止まらなくなってしまったんですってば



きりがないんですってば

こんがらがるんですってば



だって


モノによって

吉だの凶だの、はたまた大凶だの

全くもって不安定な結果が出るんですもぉぉぉ〜ん



う〜ん

こ、困った



というわけで

しばらく惑わされてみたのですが



ふと、

本名の方で調べ直してみました



そしたらどのキットで調べても

さほど変わらない安定した結果だったんです


もしかしたら

こっちの方が結果が安定してる分

信用できるのかしらん


まあ、家庭運が多少ダメっぽいことをのぞけば

ほぼ問題はなさそうだし




というわけで





『有○○○』






しばらくじっと見つめてみました






もう一度、




『○馬○○』









ふむ、こうしてみると

なかなかいい名前じゃ有馬せんこと?











『○○壽美』


おお、旧字表記もかっこイイんでないかい?







というわけで

このたび

本名を受け入れることにしました




ってゆーか、

じゃ、いったい『七星』の立場は。。。?!

長い長い『フリ』の意味は。。。?!


ということですが



脳内会議の結果

この際、あんまり気にしないことにしました

おさわがせしてすんません


宇宙からのメッセージ待ちっちゅーことで

許して下さい





*******



ちなみに、リーチェンは現在

公約通り

デザイナーとして台湾でがんばっているらしいです



さみぃも歌ってることだし

めでたしめでたし
(↑)
無理矢理でしたか
無理矢理ですね